「三碧木星の患者さんとの会話に活かせる九星気学」
九星気学は、生年月日から性格・相性・運勢・吉方位などを導き出す東洋占術です。
九星気学で用いる「後天定位盤（こうてんじょういばん）」は、古代中国の書経や、東洋医学の古典「黄帝内経 霊枢 九宮八風編」でも用いられているため、その歴史は長く、医易同源を実践するファーストステップとして、分かりやすく使いやすい学問です。
前々回12月16日号では、「一白水星（いっぱくすいせい）」前回2月16日号では「二黒土星（じこくどせい）」という星を持つ患者さんとの会話の参考となるポイントをいくつかご紹介しました。
今回は「三碧木星（さんぺきもくせい）」という星を持つ患者さんとの会話に活かせる氣学のコツをお伝えします。
本命本質が【三碧木星（さんぺきもくせい）】の人
…昭和9,18,27,36,45,54,63年 平成9,18,27年の立春以降に生まれた人
三碧木星は、明朗快活・健康的で、人を楽しませる話術に長けた、発展運の持ち主です。
①三碧木星の《氣質》について
三碧木星は、陰陽五行論の五行分類では【木】の気であり、朝日の昇るが如く、芽吹きたての新芽のような若々しいエネルギーを持ちます。
本質の星に「三碧木星」がある人
建前の星に「三碧木星」がある人
潜在意識に「三碧木星」がある人
人生傾向に「三碧木星」がある人
どこに三碧木星を持つかによって、それぞれ少しずつ違います。
特に本命(本質)に三碧木星を持つ人は、自分より目上の人や尊敬する人からのアドバイスは聞き入れますが、新人さんや初対面の施術者などから地道なホームケアなどのアドバイスは、あまり耳に入れてくださいません。
アドバイスよりも、楽しく会話したりスムーズにコミュニケーションが取れるようになったりすることの方が先決です。
最初からアドバイス・助言・生活指導のようなことをすると怒りを買って拒絶反応を示されてしまうことが多々あるので、あくまでも「ご提案」という形で《将軍様に献上するような態度》で恭しくお話し、生活上の禁止事項や注意事項などは書面にまとめたものをお渡しするなどして口頭で長々と話さない方が良いでしょう。
お伝えしたホームケアのうち、もし何か一つでも実施してくださっていたら、それに対して大いに感謝を示して、そのホームケアによって実際に身体のどこがどう変わったかなど、お伝えすると喜ばれます。
三碧木星の担当臓腑は「肝」なので、特に感情コントロールで本領発揮できるかが左右され、体質も大きく変わります。
「怒り」を抱えていると「肝」の働きが低下し、氣の滞りから様々な不運や不調を引き起こします。
「怒り」のベースには、必ず「理解されない苦しみ」があるので、三碧木星を持つ人が怒っている時に「怒ることは身体に良くないですよ」と怒りそのものを否定することは避けた方が無難です。
ご様子をお伺いして「大丈夫ですか？」「お辛そうですね。よかったらお話、お聞きしますよ」と声をかけてみて、お話くださったら「お話くださって、ありがとうございます。▲▲さんは、●●の方々に、■■■■■ということを理解してほしかったのですね。」と、開示してくれたことへの感謝と「理解されない苦しみ」への共感を示してみてください。
色彩・カラーセラピーなどが気分転換にあうのが三碧木星さんなので、服や髪の色を変えることなどされていたら、気持ちが切り替わり始めたのかな？と読み取ることもできます。
スマホやタブレットやテレビやパソコンなど電化製品に夢中になって、夜更かしや徹夜好きの人が多いのも三碧木星さんではありますが、
できればPM23:00-AM3:00の「胆」と「肝」の時間には、部屋を暗くして目を閉じていなければ、徐々に肝と胆の浄化機能が低下し、本領が発揮できないばかりか不調や疾病を招くこともありますので、
例えば風邪で療養している時だけでもスマホやテレビやパソコンから離れる・・・などの養生をしてもらえるようになると（何年もかかるかもしれませんが）体質の変化などを感じてもらいやすくなります。
本命 本質に三碧木星を持つ人が、自営業や会社経営される場合は「自由と責任」をテーマにお仕事や生活を整えていくと良い方向性に向かいます。
月命（建前）の星に三碧木星を持つ人は、幼少期から家族を笑わせるなどの役目を担ってきていることもよくあり、職場でも人を楽しませる話題などが発揮できていると、とても心地よく過ごせる方が多いですが、
ゆくゆくは本命 本質の星を活かす働き方や生き方に向かっていった方が良いでしょう。
潜在意識や人生傾向に三碧木星を持つかどうかは、一般的な九星気学のサイトや本では分からないので鑑定が必要ですが、潜在意識の星に三碧木星がある人は、とにかく話術のトレーニングが必須です。話術が磨かれるほどに、人生が大きく変わっていくでしょう。
人生傾向の星が三碧木星である人は「実家で長男的な役割を背負いやすい」ということを踏まえて、結婚後の新居をどこに構えるか、ご実家との関わりをどのくらいの頻度で行っていくのかなどポイントを押さえていけば、トラブル等からの回復もスムーズで、恵まれた人生を送ることになります。
三碧木星の患者さんと相性が良いのは、一白水星・九紫火星の人です。
四緑木星の人同志は共感ポイントありますが、大きなエネルギーの流れが起きないので、大きな変化は起こりません。イベントで手を組むのはOK。付かず離れず、適度な距離感がちょうど良いでしょう。
三碧木星の患者さんと会話に工夫が必要な相手は、二黒土星・五黄土星・八白土星・六白金星・七赤金星の人です。
楽しい会話に夢中になるあまりに、人の心を傷つけるチクチク言葉を発してしまったり、できもしないことを大きく語るなど大風呂敷を広げてしまったりする傾向がある三碧木星の患者さんなので、
万が一に三碧木星の患者さんの失言があったとしても、施術者としては「三碧木星さんの言葉に悪意はない」と心に覚え、深く気に留めないことです。
②三碧木星の《体質》について
三碧木星さんに一番オススメの体質改善は、散歩・太極拳・中医氣功です。
手に何も持たずに、ゆったりとした服装・ゆったりとした髪型・ゆったりとした動作で、散歩や太極拳や中医氣功を行うと、氣の巡りが良くなり三碧木星の担当臓腑である「肝」のはらたきを助けてくれます。
本命本質の星（もしくは月命社会性の星）に、三碧木星の星を持つ患者さんの身体的注意点・要注意疾患としては、言語障害・神経・肝臓・神経痛です。
前述しましたが、東洋医学では、三碧木星は人体の臓腑では「肝」に繋がります。
現代西洋医学の「肝臓」では、タンパク合成・栄養貯蔵・有害物質の解毒・胆汁の合成などの役割を持つとされています。
なので、農薬の使われていないお米や野菜・合成ホルモンなどで飼育されていない魚肉・添加物の少ない調味料などは、肝臓の負担を減らすだけでなく、三碧木星の本領発揮がしやすくなります。
東洋医学での「肝」は、素問 霊蘭秘典論にて「肝は将軍（しょうぐん）の官、謀慮これよりいず」とあるように、肝は領土を広げる将軍や外交官などに例えられ、策略を考えめぐらせる役目を持ちます。
現代でいうと、宣伝・広告・電気・音響・プレゼンテーション・インストラクターなどの役割がうまくできていると、肝の働きがスムーズで三碧木星として本領発揮できていると言えます。
できればPM23:00-AM3:00の「胆」と「肝」の時間には、部屋を暗くして目を閉じていられると、肝の働きはスムーズになります。
逆に、夜更かしが続き、肝を傷つける感情・怒り・理解されない苦しみを長期にわたり抱き続けてしまうと、肝の調子が崩れて、寝違えを頻繁に起こす、ギックリ腰を繰り返す…などの身体不調が始まります。
頻発する場合には鍼灸やマッサージといった循環改善の施術だけでなく、血を増やし巡らせ肝の状態を助ける漢方や薬膳なども検討すると良いでしょう。
肝の不調から、抑うつ状態など心の不調にまで陥ってしまうと非常に心配です。
闇雲に励ましてしまうと余計に傷ついて根深くなってしまうので、施術者側も抱え込みすぎず、必要に応じて専門機関に相談しましょう。
繰り返しになりますが、「三碧木星さんは、感情コントロールと気分転換が要」と言っても過言ではありません。
三碧木星のパワーを高める開運フードには、寿司・緑茶・酸味のある食べ物などがあります。
いかがでしたでしょうか。
今回は九星の中でも、三碧木星を持つ患者さんとの会話に活かす入り口として、簡単なご紹介をしました。
三碧木星を持つ患者さんがいらっしゃいましたら、徐々に患者さんへの会話やアプローチに活かしていただけますと幸いです。
九星気学には本質の星や建前の星以外にも、潜在意識の星・人生傾向の星など、まだまだ沢山のことを読み解くことができます。
施術者ご自身お1人の性格鑑定詳細・運勢・吉方位開運など知りたい場合には、九星気学鑑定をお勧めします。
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最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。
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