「足関節捻挫」

今回も足関節捻挫について記事にしたいと思います。

前回は足関節捻挫の前距腓靭帯や腓骨下端の骨折について記事にしました。

今回は「踵骨前方突起と二分靭帯」「第5中足骨」「三角靭帯」の描出方法をご説明します。

意外と骨折が多い部位で、X線でも確認が難しい箇所になります。動画のように、踵骨前方突起と立方骨を描出して確認をします。

底屈位で内反捻挫をするとストレスがかかり骨折に至るケースが多いので、階段を下りている時やハイヒールのようなものを履いて捻ると起こると考えられています。

過去に骨折があり既往があると画像の赤丸のように変形がみられます。

特に10歳未満の若年層は骨折のリスクが高く、骨折の自覚症状がないケースも多いです。

こういった内反捻挫の患者さんが来院された場合に、問診→視診→触診→徒手検査を行った後、エコーを活用しますが、今回は現場でどのように使われているか「走査方法の動画」を用意しました。

次は第5中足骨の描出です。

下駄骨折などの疑いがある場合に使用します。動画は長軸走査で描出していますが、場合によっては短軸走査での描出も必要になると思います。動画後半にあるようにプローブワークで足底方向から描出をし、多方向での確認をします。

最後に内側の三角靭帯の描出です。内反捻挫で外側を痛めるケースはよく聞きますが、その際に内側に痛みが残るケースもあります。

そういった場合に使用し、「脛骨」と「距骨」と「三角靭帯」を描出します。

足関節捻挫は年齢を問わず、起こりうる怪我です。また、受傷起点や負荷のかかり方によって怪我の程度も幅があります。腫れの具合や痛み具合の確認にプラスして超音波検査を行うことは、超音波画像を介して、疾患を理解することに繋がります。そして患者様に、より的確に説明することができます。

そして、治癒までに必要な過程(固定や紹介など)に根拠を持つことができますので、まだ超音波観察装置を活用されていない方は是非検討をしてみてください。

株式会社エス・エス・ビー執行役員
田島 友博

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