「二黒土星の患者さんとの会話に活かせる九星気学」

九星気学は、生年月日から性格・相性・運勢・吉方位などを導き出す東洋占術です。

九星気学で用いる「後天定位盤(こうてんじょういばん)」は、古代中国の書経や、東洋医学の古典「黄帝内経 霊枢 九宮八風編」でも用いられているため、その歴史は長く、医易同源を実践するファーストステップとして、分かりやすく使いやすい学問です。

​​前回​​12月16日号では、「一白水星(いっぱくすいせい)」という星を持つ患者さんとの会話の参考になるように、一白水星の気質と体質についてお話しさせていただきました。

今回は「二黒土星(じこくどせい)」という星を持つ患者さんとの会話の参考となるポイントをいくつかご紹介します。

本命本質が【二黒土星(じこくどせい)】の人

…昭和10,19,28,37,46,55年 平成元,10,19,28年の立春以降に生まれた人

二黒土星は、家庭的で地道な作業が継続できる、育成運の持ち主です。

 

​​①二黒土星の《気質》について

二黒土星は、陰陽五行論の五行分類では【土】の気であり、私たちの食べ物を育ててくれる「畑」のような【土】であり、地道で家庭的な母親のようなエネルギーを持ちます。

本質の星に「二黒土星」がある人

建前の星に「二黒土星」がある人

潜在意識に「二黒土星」がある人

人生傾向に「二黒土星」がある人

どこに二黒土星を持つかによって、それぞれ少しずつ違います。

特に本命 本質に二黒土星を持つ人は、とても真面目にホームケアや養生などのアドバイスを受け入れてくださる傾向にあります。

食養生(薬膳)・衣服の工夫などによる冷え予防・ナチュラルな日用品など、生活に密着した養生をお伝えすると「できる範囲でやってみます」と仰って、コツコツ続けてくださる方がとても多いです。

二黒土星の担当臓腑は「胃」なので、特に食養生で体質が大きく変わります。

冷たい飲み物や消化の良くないジャンクフードばかり食べてしまう二黒土星さんは、優しさや継続性や育成といった本領発揮ができていないことが非常に多く見受けられます。

富裕層であっても節約思考の方が多いのも特徴的で、最初から高額な施術プランニングや漢方併用を進めると一歩引かれてしまいますので、最初はスモールステップとなるように無理のないプランニングをご提案してください。

一度信用いただけると、細く長くご利用くださいます。

家族を大切に考える方がとても多いので、施術者として家族をないがしろにするような発言は一切慎む必要がありますが、

逆に二黒土星の患者さんが家族を大切にしすぎるあまりに、家族に振り回されてストレスを抱え込んでいることも多いですので、

家族の問題を患者さんが背負い込んでしまわないように、施術中はちょっとしたグチやお困りごとなどお聴きして、二黒土星さんの心が安心するように工夫してください。

本命 本質に二黒土星を持つ人が、自営業や会社経営される場合は「育成」をテーマにお仕事や生活を整えていくと良い方向性に向かいます。

月命(建前)の星に二黒土星を持つ人は、お勤めや主婦など一見して表にでない、人の下支えとなるような業務がこなせるので、そういった立場にいる方が多いですが、

ゆくゆくは本命 本質の星を活かす働き方や生き方に向かっていった方が良いでしょう。

潜在意識や人生傾向に二黒土星を持つかどうかは、一般的な九星気学のサイトや本では分からないので、鑑定が必要ですが、

「一度信じ込んだ人を疑わず、だまされそうになりやすい」ということを踏まえて注意を要します。

口頭でいったことを信じて署名したら、書面には別のことが書かれていた…なんていうことがないようステークホルダー(家族・行政・地域社会など利害関係者)での見守りも必要です。

私たち施術者は、患者さんの心をリラックスできるように促し、身体を施術させていただく立場でしかありませんが「あれ?大丈夫かな?」と思ったら、一声かける・スタッフ全体で見守るといった助け合いができるといいですね。

二黒土星の患者さんと相性が良いのは、九紫火星・六白金星・七赤金星の人です。

五黄土星・八白土星の人同志は共感ポイントありますが、大きなエネルギーの流れが起きないので、大きな変化は起こりません。付かず離れず、適度な距離感がちょうど良いでしょう。

二黒土星の患者さんと会話に工夫が必要な相手は、三碧木星・四緑木星・一白水星の人です。

じっと忍耐我慢して溜め込んでしまう傾向がある二黒土星の患者さんなので、施術者としての『アドバイス』が「指導」「指示」といった抑圧的な雰囲気にならないように、ゆっくりと穏やかに、柔らかい言葉で伝えるようにしていくと、小さなことからコツコツと継続してくださいます。

変化を起こすことが苦手なのが二黒土星さんなので、急激な変化を求めないで「ホームケア教わったのにできなかったんです」と落ち込まれても「ゆっくりで大丈夫です、●●さんの生活に合う方法を一緒に探していきましょう」という感じで、安心感を主体に雰囲気作りをしていきましょう。

②二黒土星の《体質》について

本命本質の星(もしくは月命社会性の星)に、二黒土星の星を持つ患者さんの身体的注意点・要注意疾患としては、消化器・腹部・脾臓・皮膚・健忘症です。

前述しましたが、東洋医学では、二黒土星は人体の臓腑では「胃」に繋がります。

現代西洋医学の「胃」では、口から食道を通って入ってきた食物が蓄えられる袋のような臓器で、ビタミンB12吸収に必要な糖タンパク質(内因子)〜胃液(殺菌や鉄吸収を助ける胃酸+タンパク質消化のペプシノゲン+胃壁を守る粘液)を分泌する​​などの役割を持つとされています。

東洋医学での「胃」は、素問 霊蘭秘典論にて​​​​「脾胃は倉廩(そうりん)の官、五味これよりいず」​​とあるように、脾胃は食料倉庫の番人役人に例えられ、五臓に五味として栄養を分配する役割を持ちます。

胃を冷やす飲み物や食べ物を食べていると、胃の調子が崩れて、質実・継続といった二黒土星の本領発揮がしにくくなります。

二黒土星のパワーを高める開運フードには、お米・雑穀・玄米・豆類・芋類などがありいわゆる「粗食」が良いとされていますので、

外食やジャンクフードに偏った生活を送っていると二黒土星のパワーが崩れて、家庭や家族を大切にする心が薄まってしまったり、優しさや育成といった二黒土星の持ち味も出せなくなってしまいます。

「二黒土星さんは、食養生が要」と言っても過言ではないでしょう。

いかがでしたでしょうか。

今回は九星の中でも、二黒土星を持つ患者さんとの会話に活かす入り口として、簡単なご紹介をしました。

二黒土星を持つ患者さんがいらっしゃいましたら、徐々に患者さんへの会話やアプローチに活かしていただけますと幸いです。

九星気学には本質の星や建前の星以外にも、潜在意識の星・人生傾向の星など、まだまだ沢山のことを読み解くことができます。

施術者ご自身お1人の性格鑑定詳細・運勢・吉方位開運など知りたい場合には、九星気学鑑定をお勧めします。

九星気学のみに限らず、毎日の暦の開運や吉日のリマインダー(無料)として【温故道LINE@】を2023.1.6から再始動しています。

「暦や氣学から、日常生活に活かせるものを取り入れてみたいな」という人はぜひ登録してみてくださいね。

最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

鍼灸按摩マッサージ指圧師
九星気学鑑定士

→LINE
https://page.line.me/yga0210f?openQrModal=true

→Instagram
https://www.instagram.com/oncodo/

→Facebook
https://www.facebook.com/Ayano.yamamoto.oncodo/

コメントは利用できません。

鍼灸や柔整情報のポータルサイト

無料登録はこちら