「足関節捻挫」
今回は足関節捻挫について記事にしたいと思います。
足関節捻挫はよくある外傷のひとつです。
年齢を問わず起こり、
この傷病にも超音波観察装置(エコー)を活用されます。
今回は特に好発部位である
前距腓靭帯のエコー画像を紹介したいと思います。
前距腓靭帯の画像です。
腓骨と距骨をつなぐ靭帯で、内反捻挫の際に損傷が多い靭帯です。
また靭帯付着部の裂離骨折が多く、特に若年層の骨折を確認するために使われることも多いです。
過去に骨折があり既往があると画像の赤丸のように変形がみられます。
特に10歳未満の若年層は骨折のリスクが高く、骨折の自覚症状がないケースも多いです。
こういった内反捻挫の患者さんが来院された場合に、問診→視診→触診→徒手検査を行った後、エコーを活用しますが、今回は現場でどのように使われているか「走査方法の動画」を用意しました。
この動画では前距腓靭帯の描出方法と、描出後のエコー下での確認方法を動画にしています。
プローブを持っていない手で軽く負荷をかけることで、靭帯機能の有無や強弱を確認することができます。
これ以外にも確認方法はありますが、このプローブ走査を行うことで、骨折の可能性の有無、前距腓靭帯の損傷の有無、その他、足関節外側周辺の軟部組織の確認などを行うことが出来ます。
超音波画像を介して、疾患を理解することで患者様により的確に説明することができます。
その結果、治癒までに必要な過程(固定や紹介など)に根拠を持つことができますので、まだ超音波観察装置を活用されていない方は是非検討をしてみてください。
株式会社エス・エス・ビー執行役員
田島 友博
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