エコーで細かい部位を観察してみた!
今回は指関節について記事にしていきたいと思います。
指関節に超音波観察装置(以下、エコー)を使用することは多くあります。
まずは、解剖的なおさらいをしていきたいと思います。
MP -中手指節間関節(MP: Metacarpophalangeal J.)
PIP-近位指節間関節(PIP: Proximal Interphalangeal J.)
DIP-遠位指節間関節(DIP: Distal Interphalangeal J.)
エコーは細かい部分も画像化できるので、指関節のMP、PIP、DIP、IPなどを観察できます。
↑エコー画像MP①
↑エコー画像PIP➁
↑エコー画像DIP➂
また、細部までエコーで観察できるので掌側板や浅指屈筋、深指屈筋なども見ることができます。
画像はMP関節を短軸(輪切り)で観察したものです。
エコー画像MP付近短軸④
指関節でよくある症例としては「突き指」や「弾発指」などがあげられます。
「突き指」による骨折の有無や、マレットフィンガーの評価でDIP伸筋腱付着部の剥離か、腱の断裂なのかを画像で確認することができます。
前途したように、指関節はかなり細部の組織まで画像にすることが出来るので状態を可視化し説明することが非常に有効です。
動画はMP関節を撮りながら屈曲させている動画です。
MP関節屈曲―動画①
指関節は観察に要す時間が短く、準備も容易なため、導入して間もない方の練習に使われます。
患者様も、簡単に手を差し出せるので、どんどんチャレンジし、エコーを活用してもらいたいと思います。
株式会社エス・エス・ビー
執行役員 田島 友博
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