アスレチックリハビリテーション実践編

【内転筋肉離れ】

 内転筋は、主に切り返しや方向転換、サイドステップなどの素早い横方向の動きにエキセントリック(求心性収縮)な動きに作用します。オーバーユーズによる筋肉へのストレスが蓄積されている時に肉離れを起こしやすいことが知られています。

内転筋肉離れは、ハムストリング肉離れ同様、一度損傷すると癖になると言われていますが、決してそうではありません。

段階を経て適切にアスレチックリハビリテーションを実施することで軽度であれば1~2週間、中等度であれば3~6週間で練習に復帰することができます。

再発防止は勿論のこと俊敏性など素早い動作の向上に大きく貢献します。

<プログラム前編>

一般的には受傷後72時間は炎症段階と言われ、この期間はステージ1、アイシングとストレッチが主なメニューです。負荷テストで脚が持ち上げることができればステージ2へ移行します。

筋組織の回復に伴って徐々に負荷を高めながら筋力を強化していくプログラムをご紹介します。

① 負荷テスト

➁ 競技復帰の目安

① 股割ストレッチ座位

【ステージ1】
➁ 股割ストレッチ仰臥位

【ステージ2】
① ストレッチ&シフト

➁ ライトタオルスライド

➂ タオルスライド四つ這い

➃ タオルスライド膝付

➄ 筋膜リリース

⑥ レッグレイズアダクション

⑦ ボール挟み(小)

⑧ チューブアダクション

⑨ 開脚スクワット

⑩ タオルハーフスライド

⑪ チューブ水平内転運動

⑫ プランク交互足上げ

⑬ プランクジャック

上記ステージ2のメニューを痛み無しですべてクリアーできれば競技復帰の為のプログラムステージ3に移行します。次回はステージ3をご紹介致します。

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