【膜炎についての考察と対処法】

足底腱膜炎の症状

朝起きた時に数歩、踵の付近が痛む、長い時間座っていて椅子から立ち上がって歩くときに踵が痛む

ランニングや、歩行時に土踏まず、踵が痛むといった症状が知られていますね。

足底腱膜の構造

足底腱膜は踵骨から、足趾の基部までを覆っている厚い腱組織で、足の縦アーチの保持に関与し、足接地時にアーチの低下の際に腱膜が伸長されることによって衝撃を和らげる役割ウィンドラス機構による前進推力の役割が知られています。

また、筋膜の繋がりから言えばスーパーフィシャル・バッグ・ラインに属し、腓腹筋、ハムストリングスから脊柱起立筋、帽状腱膜まで繋がっています。

足底腱膜炎の発生原因と疑問(一般的)

加齢による腱の変性、オーバーユース、体重の増加、偏平足、甲高の足などは危険因子とされています。

加齢による腱の変性は確かに腱の損傷をおこしやすくする要因の一つとなります。また、オーバーユース、体重の増加、なども要因の一つとなりますが、これが決定的な原因とはいえませんね。

なぜならば、若年の方でも足底腱膜炎になることがありますし、ランニングや歩行などで使用頻度、負荷に差が無いのにかかわらず片側に起こることが大半だからです。

また、その痛みの発生部位についてもばらつきがあり加齢やオーバーユースだけでは説明がつきません

足底腱膜炎の起こる物理的メカニズム

荷重時に足底アーチが低下し、足底腱膜が牽引、ウィンドラス機構の負荷等が反復することにより腱が損傷するとされています。

下肢後面の筋の緊張と足底腱膜炎の関係

足底腱膜は腓腹筋、ハムストリングスから脊柱起立筋、帽状腱膜まで繋がっており、特にハムストリングスから腓腹筋の緊張は足底腱膜の緊張に大きく関与します。

骨盤の仙腸関節離開による坐骨結節の後方化はハムストリングスの牽引を引き起こし、緊張は腓腹筋を介して足底腱膜まで伝わることになります。

ズボンの裾を靴下の中に入れて、ズボンの坐骨の部分の生地を少しつまんで前屈してみてください。

少しつまんだだけで生地に大きな緊張が生まれることが実感出来る筈です。

その緊張は足底まで伝わります。

従って骨盤の異常は足底腱膜の緊張に大きく関与します。

@visibileodyに感謝します。

足底腱膜炎の真の原因とは

足底腱膜炎を起こしている側の多くに下肢後面の筋群の過緊張を観察出来ます。

しかしそれだけなら、筋の緊張は下腿部や大腿部、アキレス腱部に障害を引き起こす可能性もあります、しかし足底腱膜に痛みと張力亢進を起こすわけですから、ほかにも何らかの原因があると考えなければなりません。

この写真を見てください、内側アーチの部分に索状の腱組織が確認できますよね。
この現象はどういうときに起こると思いますか?

簡単な実験です、ティッシュペーパーを引っ張ってください。
1、全体を引っ張る
2、つまんで部分を引っ張る
1、全体がひかれると索状になりません。
2、張力が現局すると、その部分が索状になるのが観察される。

まり内側アーチ部分には常に限局した張力がかかっているということになります。

では、内側アーチに張力がかかる理由を考えてみましょう。 図をご覧ください、内側アーチの足底腱膜は踵骨から始まり、第一趾の基部に停止します。 この部分にテンションがかかるということは、起始と停止の距離が正常時より長いということになります。 @visibileodyに感謝します。

 リスフラン関節部の異常による、第一中足骨の回外、内反転位で横アーチの低下と内側アーチ延長をおこします。

延長された足底腱膜は先程のティシュペーパーと同じように張力亢進部が索状となります。

従ってリスフラン関節にアプローチすることによって内側アーチ部分の足底腱膜の疼痛緊張緩和は短時間で可能です。

次回は足底腱膜の張力亢進を起こす5つの場所とメディカル・ハイドロバッグを使用した整復法について説明いたします。

5つの張力亢進場所の画像はこちらからご覧ください。

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