「一白水星の患者さんとの会話に活かせる九星気学」

九星気学は、生年月日から性格・相性・運勢・吉方位などを導き出す東洋占術です。

東洋占術の中では、子平推命・四柱推命・紫微斗数推命などの方が詳細な性格鑑定や心理分析ができ、運勢の的中率もグッと高いのですが「宿命は変わらない」という立場であり、九星気学から知りえる気質や運勢は大まかでありながらも、必要な運気を吉方位で取りに行くことで「運命は変えられる」という立場で人をみていきます。

前回10月16日号では、その九星気学の一部分を切り取り「施術者が患者さんとの会話に活かせる九星気学」ということについて、初めて九星気学を知る人にも活用していただけるようにお話ししました。

今回はその九星気学の九つの星の中で、本質に「一白水星(いっぱくすいせい)」という星を持つ患者さんとの会話の参考になるように、一白水星の気質と体質についてお話しさせていただきます。

まず、患者さんの生年月日を確認し、前回10月16日号から患者さんの九星をご確認ください。

①一白水星の《気質》について

 一白水星は九星の中でたった一つの【水】の気です。

水の如く、いかようにでも形を変える「変幻自在の柔軟性」を持ち、想像力やアイディアが湧水のように湧き出る、創造性やクリエイティビティの豊かな気質を持ちます。

東洋哲学書 呂氏春秋に「流水は腐らず」とあるように、一白水星の気質を持つ方は、常に清らかな流れでいることが必要なので、停滞することは宜しくありません。

呂氏春秋「流水は先を争わず」、孔子 韓非子に「水は方円の器に従う」などあるように、どちらかというと一白水星の気質は積極的ではなく争いを好まず、流れるがままに従順で、静かに下の方へ降りていくので「愛情深さ」や「隠れる」といった要素も含まれます。

【水】の「隠れる」「溜まる」という要素から、一白水星は「財運」の象徴でもあります。

パーっと使ってすぐなくなる七赤金星の「金運」に対して、

静かに湧き出て溜まり隠れる一白水星の「財運」は

九星気学好きの一部の人にとって密かな人気を持つ開運星でもあります。

(方位の取り方や順序や優先順位に注意は必要です。)

本質の星に「一白水星」がある人

建前の星に「一白水星」がある人

潜在意識に「一白水星」がある人

人生傾向に「一白水星」がある人

どこに一白水星を持つかによって、それぞれ少しずつ違うのですが、特に一白水星を本質や人生傾向に持つ人や、複数の一白水星を持つ人は、大勢の人の前で自分の悩みや不安を言うことはあまりありません。

大勢の前で「大丈夫?」と聞かれても黙ってしまうか、「大丈夫」と答えて心に鍵をかけてしまいます。静かな環境で優しい雰囲気で11の状況を作り、そっと話を聴くようにしてみて下さい。

一白水星の患者さんが、お悩みを打ち明けてくれた時に「ああすればいい、こうすればいい」といったアドバイスのオンパレードはNGです。

なかなか言いづらいお悩みを打ち明けてくださったことに敬意と感謝をこめて、丁寧に受け止めて下さい。

一白水星の患者さんと相性が良いのは、六白金星・七赤金星・三碧木星・四緑木星の人です。

一白水星の人同志は共感ポイントありますがエネルギーの流れがないので、大きな変化は起こりません。付かず離れず、適度な距離感がちょうど良いでしょう。

一白水星の患者さんと会話に工夫が必要な相手は、九紫火星・二黒土星・五黄土星・八白土星の人です。

相手が理解してくれていないと思うと一白水星の患者さんが気持ちを閉じてしまう傾向があるので、できるだけ傾聴に徹すること。

一白水星の患者さんからお話いただけない時は、お仕事や天候の話題など挟み様子を見ながらサラッと流しつつ、静かに施術を進めていくことで概ね大丈夫です。

ただ、怒っている時も静かなのが一白水星の方なので、表情が硬くなっていたり、返事が来るまでの間が長かったりする時などは、こちらも静かに反省会が必要です。

最初から理解や共感を求めず、違いも一つの学びと捉えていきましょう。

②一白水星の《体質》について

本質の星(もしくは社会性の星)に、一白水星の星を持つ患者さんの身体的な注意点としては、糖尿・耳鼻科・腎臓・泌尿器・そして東洋医学的には生殖器系の症状や疾患です。

東洋医学では、一白水星は人体の臓腑では「腎」に繋がります。

現代西洋医学の「腎臓」では血液を濾過し尿を作り水分や電解質や血圧を調整する人体器官であり、ビタミンD活性化や造血ホルモン分泌などの役割を持つとされています。

古典東洋医学の「腎」は腎臓の一連の機能も含め骨盤内全体が管轄であり、米偏(こめへん)の「精」を蓄え、生命力の根源をもたらすと云われています。

人体の組織に栄養を配るために巡る「血」を現金だとすると、米偏の「精」が貯蓄貯金です。

「血」という現金が十分に行き渡り、米偏の「精」という貯蓄貯金が充実してこそ、次の生命が生まれる…という生殖器の働きと「腎」が繋がるところから、一白水星は「子宝運」とも呼ばれます。

妊活中のご夫婦が開運活動をなさる時、積極的に運気を上げる方位の神社に子宝祈願に行ったり、家内風水で一白水星の関わる「北」に一白水星の象徴である水仙の花を生けたり蘭の花の鉢植えを置いたり…とアドバイスするのですが、

同時に人体の「腎」を養うために「精」を貯めることをしないと、せっかくの子宝運を方位や風水で取っても、運気が身体からすり抜けていってしまいます。

「精」という貯蓄貯金を貯めるために、「血」という現金をしっかり増やすことが大切です。

私の漢方の先輩は、血虚(血不足)の女性が血虚のまま、不妊治療で身体に負担をかけることに警鐘を鳴らしています。

また「腎」は冷えで傷つきやすく、一白水星の患者さんも冷えによって体調不良が引き起こされ本領発揮できなくなります。

妊活中の患者さんや一白水星の患者さんが薄着であったり靴下など履いていなかったりするのは、本当に心配です。

冷えの自覚がなく、気質とも絡めて考えると一白水星の患者さんに「ああすればいい」などアドバイスオンパレードはNGなので、足を温めるアプローチをして下腹の緊張が緩み腰の緊張の左右左が減ることなど体感してもらってから、徐々に綿の靴下など足元や臍腰を暖かくすることを伝えてみて下さい。

お灸やあずきホットパックなどの加温一辺倒は血を消耗するので、私は登録販売者資格により漢方や薬膳で「血」を増やすようにアドバイスし、綿の衣類などで体温を逃さずに腎が潤い暖かく保てるよう保温の生活サポートします。

老子「上善如水」とあるように、最高の人生の在り方は【水】のように生きるということです。

一白水星の患者さんが、あなたとの会話や治療や養生を通して、停滞や悩みから解き放たれ、清らかに流れる【水】のような気質を発揮されてきたら、安心しますし、嬉しいですよね。

いかがでしたでしょうか。

今回は九星の中でも、一白水星を持つ患者さんとの会話に活かす入り口として、簡単なご紹介をしました。

一白水星を持つ患者さんがいらっしゃいましたら、徐々に患者さんへの会話やアプローチに活かしていただけますと幸いです。

九星気学には本質の星以外にも、社会性の星・潜在意識の星・人生傾向の星など、まだまだ沢山のことを読み解くことができます。

施術者ご自身お1人の性格鑑定詳細・運勢・吉方位開運など知りたい場合には、九星気学鑑をお勧めします。

複数の患者さんや職員さんの本質の星・社会性の星・潜在意識にある星・人生傾向にある星を知ってカルテや院内勉強会や人材配置・人材育成に活かしたい!

お住まいや治療院のある地域の地理歴史や名産品を知って湧水地保護や観光促進など地域貢献も仕事にしたい!

という場合には、東洋医学サポート付き旅程管理主任取得付き九星気学鑑定士養成講座の準備を進めていますので、お声がけください。

私は対面で出張鍼灸をしながら、オンラインで九星気学鑑定を仕事にしています。

オンラインとはいえ九星気学特有の「運命は自分で変える」と言う意識の高い方と繋がることができ、九星気学鑑定のお客様から出張鍼灸の患者さまとしてのご縁に繋がると、体質改善のための養生アドバイスも開運アクションと絡めて積極的に取り組んでくだるので、鍼灸単体で仕事をしていた時よりも遥かに充実した経験をさせていただいています。

患者さんや地域のための医易同源の道を模索しながら、共に歩めるお仲間さんが増えてくださると、この上なく嬉しいです。

最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

鍼灸按摩マッサージ指圧師
九星気学鑑定士
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