クラニオセイクラルセラピーに関心があったけれどもセミナーを受ける踏ん切りがつかなかった、という先生は結構多いです。なんか難しそうなイメージがあるからでしょうか。

クラニオの作用機序はたぶんマルチモーダルなのですけれど、大まか次の3つに分けられるかと思います。

1.頭蓋骨そのもののマルアライメントの調整

頭蓋骨のマルアライメント、というと「そんなものあるのか」と思われる先生もおられるかもしれません。でも頭蓋骨は23個の骨が組み合わさってできていますから当然(俗な言い方をすれば)ズレたり歪んだりします。その結果が眼精疲労であったり花粉症であったり滲出性中耳炎や顎関節症であったりします。緊張して動きが制限された頭蓋骨を調整することでこれらの症状に対応することができます。

2.硬膜のねじれの調整

頭蓋骨が歪むとその歪みは脊柱や骨盤に及びます。そんなドミノ倒しみたいなことが起きるのか、と考えてしまいますが頭蓋骨から脊椎の内側には硬膜がひと続きに内張りをしています。頭蓋骨の歪み(直達外力や歯科治療の影響、ストレスなどによって起こり得ます)が硬膜を捻じれさせて脊柱や骨盤にも影響するのであれば、いくら骨盤調整を行っても改善しない腰痛が存在するのも納得しますね。頭蓋骨をほとんど手を触れるくらいの軽い力で調整することで硬膜のねじれを調整して治療に難渋していた腰痛や下肢痛にも効果を出すことができるようになります。

3.自律神経の調整

頭蓋底からは脳神経、自律神経が出ています。頭蓋底が緊張したり歪んだりすると(ストレスが原因で割と簡単に歪みます)当然自律神経に影響が及びます。いわゆる不定愁訴ですね。頭痛やめまい、不眠などにもクラニオセイクラルは有効です。自律神経と言えば交通外傷後の頚部交感神経症候群には特に威力を発揮しますから自賠責のクライアントにも喜んでいただけると思います。

頭蓋骨の調整は難しいと言われます。確かに奥深い手技体系ではありますが、今回のセミナーの目的はまず基本的な施術ができるようになることです。練習はもちろん必要ですが、手技そのものは比較的容易に習得可能です。「続きはアドバンスで」みたいなセミナーはつまらないので一日の受講で一通り頭蓋骨へのハンドオンを学んでいただきます。セミナーの詳細や受講生のご感想は下記のサイトからご覧になれます。

以下の内容をセミナーで予定しています(進行状況により変更される可能性があります):

1. 頭蓋仙骨系の概要 2. 適応と禁忌 3. 第4脳室圧縮(CV4) 4. 環椎・後頭底リリース 5. 前頭骨リフト 6. 頭頂骨リフト 7. 篩骨リリース 8. 頬骨リフト 9. 蝶形骨の加圧と減圧 10. 側頭骨テンポラルロッキング 11. 側頭骨イヤープル 12. 顎関節 13. ダイアフラムリリース(胸郭出口、横隔膜、骨盤底筋) 14. 腰仙部の解放

  • 令和7年10月12日午前10時から午後16時(途中1時間の休憩あり)

  • (一社)日本頭蓋仙骨療法協会 かなや整骨院

    JR並びに大阪メトロ新大阪駅、大阪メトロ西中島南方駅下車徒歩6分

    詳細はお申込みいただいた方にお知らせします。

  • cranioyasu0220@m.speedia.jpまでメールでお申し込みください。件名は「クラニオセイクラル入門講座受講希望」でお願いします。追って受講料お振込先、会場等についてお知らせします。お振込完了をもってお申し込みとします。なお、いったんお振込の受講料は理由の如何を問わず返金しません。

    申し込み締切:令和7年10月10日

  • 25,000円

  • 6名
  • 一般社団法人 日本頭蓋仙骨療法協会
  • 金谷康弘(柔道整復師)クラニオセイクラルを臨床で使い始めて25年。自院での施術のほかに心療内科での定期施術も行う。

  • https://cranio-japan.jimdosite.com/
  • +819059737296
  • cranioyasu0220@m.speedia.jp
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