
【メディカル・ハイドロバッグの骨盤の損傷 5】
ここからはメディカル・ハイドロバッグ骨盤環ベルトを使用した整復の流れを説明します。
まずは足の位置です、股関節からの反力が充分伝わるように足の位置を調整します。
まず、足部が外方に向いていないかを確認し、足部の位置を調整し、平行にします。
足がどうしても開いてしまう場合には、図のようにボールを膝の間に挟み込むと良いでしょう。ボールを挟み内転筋を使うことによってより姿勢保持力と、股関節反力が強くなります。
次にベルトの巻き方です、メディカル・ハイドロバックのついた第1帯目を仙腸関節の両側から挟むような形で巻きます。
メディカル・ハイドロバックの面積は仙腸関節よりはるかに大きく、多少位置がずれたとしても仙腸関節に圧力がかかるようになっています。
具体的な巻き位置は、 PSIS、 PI ISを目印に巻きます。
PI ISは仙腸関節耳状面のT軸の最終転位置にあたりますから、そこを目印に第一帯を巻きます。
仙骨関節面は水平面(上から見たとき)で約20〜30関節面は内側・後方に向かって走行しているために、バッグを当てる位置はかなり外方になり骨盤を全体を挟み込むように当てる必要があります。
ベルトを巻き、バッグの位置、角度を微調整します。
次に第二帯目を巻きます。二帯には中央と両端にマジックベルトがついており、まず中央部を指で押さえて片方ずつ張力をかけて左右均等に圧力がかかるようにして第一帯目に固定します。
次に第一帯目と第二帯目の間にハイドロバッグを挿入し、固定します。この時、二つ目のハイドロバッグは一つ目のハイドロバッグのやや外下方に入れます。二つ目のハイドロバッグが入ることで圧力が高まり、仙腸関節の状態の触診も容易になります。
この状態で、ハイドロバッグを用いて股関節大転子を両側から押圧し股関節反力を高めます。
この時点で上半身からの荷重、股関節反力、メディカル・ハイドロバッグ骨盤環ベルトからの仙腸関節耳状面への全圧という整復の条件が整います。
更に、患者に姿勢を正し立ちあがるようなイメージで踵に体重をかけて前傾位を取らせます、そしてこの姿勢から深呼吸を誘導します。
口からゆっくりと息を吐いて、鼻から息を吸い込むように誘導します。
以下に呼吸と仙骨の運動について記載します。
呼吸と仙骨のうなずき運動(ニューテーション)
【吸気(息を吸う)】・仙骨:カウンターニューテーション(後傾)
【呼気(息を吐く)】・仙骨:ニューテーション(前傾)
整復の条件を整えたうえで、呼吸によって上記の仙腸関節運動がおこるわけですから、仙腸関節は自然整復されます。
仙腸関節を徒手整復する場合損傷のタイプによって整復方向が変わります。
AS30°、T軸損傷90°、EX45~90°
ASt30~60°
とされています。
確実に判断でき、完璧に整復できたなら素晴らしい効果が期待できますが、診断、整復が不確かであれば、整復障害を作ることになります。
しかし、メディカル・ハイドロバッグを使用し介達的に整復をする場合このような心配はなく、高い安全性が担保されているため、安心して整復することが可能となります。
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