
【メディカル・ハイドロバッグの骨盤の損傷 3】
AS系は主に生活習慣の中で下肢からの反力の減少によって関節のネジ山に沿って前上方に緩んでいく損傷です。
外傷性角加速度損傷(外傷性PI症候群)PItとはPosterior inferior後下方にtraumatic 外傷性損傷を受けることを意味しています。
また角加速度損傷とは回転力による損傷を意味します。
では具体的にはどのような外力が働いて損傷が起きるのでしょうか。
この損傷は転倒し、坐骨結節を強打した際や、股関節の大転子を強打した場合に発生します。(長時間座骨の後方を抑えつけて座った場合の静的な圧力によっても、スポーツ等で足を大きく振り上げる運動を繰り返した場合下肢の自重で腸骨が後方回転することでも、ジャンプの際の接地の衝撃でも発生する)
座骨を強打した場合、腸骨には後方への回転力が働きますが、腸骨には股関節を介して下肢の重量が働きますから、股関節を軸として後方に回転します。
AS系は関節面の形状に沿って緩む方向に前上方に緩みますが、PItは関節の形状に関係なく股関節を支点として後方に回転し関節後方の実質をねじ切るように損傷します。
ですから、AS系にPItが発生した場合、前上方向に転位したものが、後下方に関節に沿って転位して元の位置に戻るということは起きません。
関節のゆるみに加えて、股関節を軸にして後方に回転転位するというより複雑な状態になるわけです。

PItはAIIS(前下腸骨棘)が上方化し大腿直筋に張力が働くために、大腿部に大きな張力が働きます。
このことは、ジャンパー膝、やオスグット病を引き起こす大きな要因になります。

そして仙骨耳状面に対して、腸骨耳状面が後下方に転位するのですが立位では上体重心が後方化しL5,S1ユニットが対応限界を超えてしまうので、仙骨と腸骨の関係性はそのままに前方に傾きます。
ちょうど、AS系の反対の動きをすることになります。
このことにより、仙骨は前傾し腰椎前弯は増強されます。
(青がPIt発生時の支点位置)
また、腸骨は後下方に回転転位しますから臼蓋位置も後下方に転位します、このことによって臼蓋に接する骨頭の位置は上方に移動するために支点と大腿骨軸までの距離は短縮し、骨頭は後方に捻じられて後方股関節Hip-Pの状態を作り、大腿骨軸は内旋します。
股関節骨頭が後方化するために骨頭前方のモーメントアーム比が大きくなり臨床テストではパトリックテスト陽性となります。

また、PItは腰仙移行部にも大きな影響を与えます。
右の尻餅をついた場合、仙骨平面は右が上に傾くことや右側に圧縮応力が作用することも有り髄核は左方向に転位します。(髄核性レバーアーム)
左右のレバーアームは右側の方が大きくなりL-be、左への側屈が阻害される状態となり右の下肢の神経、筋、脈管系を含む軟組織が牽引されて障害されます。
また、髄核が存在しない場合でも仙骨の傾きにより右側に支点ができるために左側が大きく動く際に後方に動き逆連動捻じれの影響で椎体は左に移動し、L-beの状態となります。
(椎体性レバーアーム)
これら二つのレバーアーム原書は、いわゆる坐骨神経痛症状を引き起こす大きな要因となり臨床上非常重要になります。
次回はメディカル・ハイドロバッグ骨盤環ベルトを使用した安全な整復法について解説していきます。
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