株式会社エス・エス・ビー
執行役員 田島 友博

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【タイトル】
エコーで細かい部位を観察してみた!

今回は指関節について記事にしていきたいと思います。

指関節に超音波観察装置(以下、エコー)を使用することは多くあります。

まずは、解剖的なおさらいをしていきたいと思います。

MP -中手指節間関節(MP: Metacarpophalangeal J.)
PIP-近位指節間関節(PIP: Proximal Interphalangeal J.)
DIP-遠位指節間関節(DIP: Distal Interphalangeal J.)

エコーは細かい部分も画像化できるので、指関節のMP、PIP、DIP、IPなどを観察できます。

↑エコー画像MP① ↑エコー画像PIP➁ ↑エコー画像DIP➂

また、細部までエコーで観察できるので掌側板や浅指屈筋、深指屈筋なども見ることができます。

画像はMP関節を短軸(輪切り)で観察したものです。

エコー画像MP付近短軸④

指関節でよくある症例としては「突き指」「弾発指」などがあげられます。

「突き指」による骨折の有無や、マレットフィンガーの評価でDIP伸筋腱付着部の剥離か、腱の断裂なのかを画像で確認することができます。

前途したように、指関節はかなり細部の組織まで画像にすることが出来るので状態を可視化し説明することが非常に有効です。

動画はMP関節を撮りながら屈曲させている動画です。

MP関節屈曲―動画①

指関節は観察に要す時間が短く、準備も容易なため、導入して間もない方の練習に使われます。

患者様も、簡単に手を差し出せるので、どんどんチャレンジし、エコーを活用してもらいたいと思います。

株式会社エス・エス・ビー
執行役員 田島 友博

アールエイ姿勢均整研究会
代表 青柴 龍昇

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【タイトル】
第4回 脊椎バイオメカニクス 

 今日のテーマは頸椎偏移と脳幹優位側について、臨床で確認している内容ではありますが、生理学的にはいまだ解明はされていない(?)部分について語らせて頂きます。

脊柱の彎曲は上図左側のように土台が傾いたり、右図のように上部が重心線から偏移したときに発生します。

これは重力の作用で成り立ちますが、実際の脊柱は上図単純モデルのように大きく傾くことは稀です。上図を頸椎と考えますと、頭の重心が土台となる胸郭上部の中心から離れるほど、重力に起因する倒れる方向へのモーメントは大きくなり、その姿勢を保つための筋力モーメント(重力と反対方向)も当然大きくなります。

これは生体にとっては不都合であり、効率性志向という人間の持って生まれた本能が働き頭部の重心を頸胸移行部あたりに落とそうとする筋作用が働きます。

そこで、頭部若干右寄り姿勢を例として、下図のような簡単なゴム紐原理を参考に

分析してみましょう。

頭部若干右寄り姿勢の思考

左側の僧帽筋・胸鎖乳突筋・斜角筋、肩甲挙筋等が緊張

→右凸頸椎作成の可能性

→頭部は左に傾こうとする

→左傾斜を防ぐ対応として右後頭下筋群が緊張する

この対応によって、それなりの頸椎側屈偏移や第1肋骨偏移、また舌骨の傾斜による舌骨下筋群の引っ張りによる下顎骨の移動力が発生することになるのです。

この思考を元に、こんなことも考えられるのです。

それでは最初の本題に入らせていただきます。

眼精疲労や目の下ピクピク(攣縮?)神経の疲労と言え、神経の疲労は酸欠で生じ、そして興奮(イオンの流入?)が生じることで自発放電が発生目の下ピクピクという仮説があります。

あくまでも神経疲労と捉えている考え方です。

そこで先ほどの頭部若干右寄り姿勢と関連させていきます。

右凸頸椎での舌骨左傾斜で右舌骨下筋群牽引による舌骨右移動と同時に下顎骨右移動が生じることにより右咀嚼が生理となります。

噛むという入力は下顎神経の興奮が生じ、よく噛む側の脳幹優位側となり脳神経系の検査亢進の場合が多くみられます。

私の観察では後頭下筋群緊張側の脳幹優位が多く、舌骨と下顎骨との関係性を現在研究中です。(生理学的根拠は到底難しいかも)

本来脳幹優位が生理とされている側が、ガクンと落ちる場合が先程の神経疲労となりこの現象が、目の下ピクピクや縮瞳傾向を生じさせる可能性があります。

このような神経の疲労の時に頭や頸椎を温める行為は、理にかなわないと考えています。

代謝を落とし神経細胞を鎮静化し、より働かせないようにすれば、わずかな血流でも間に合うことになり、温めて血流を増やすのは無理があります。

だから、アイシングが有効だと考えます。

一つの考え方として参考にして下さい。

☆来月の連休に、神経学のプロの先生、頭蓋骨の天才の先生、四肢分析のプロの先生、そして私を含め6人の講師で、三重県の湯の山温泉で大規模勉強会を開催いたします。

興味のある先生方!!
お待ちしております。

青柴 龍昇

帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科
山本 明秀

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【タイトル】
第5回トレーナーという仕事(初級編)

毎日異常な暑さが続いていますね。ただでさえ例年に比べて気温が高いというのに、立場上マスクを着けていなければならず、暑さ倍増です。

さて、夏といえば・・・。そう、合宿です。

写真-1 合宿地のグラウンド

 写真-1のように日常と異なり自然に囲まれた環境で、競技のことだけを考えながら仲間と寝食を共にする。現役の選手たちにとっては飛躍の時期となりますし、良い思い出ともなります。ただ、ここ数年は新型コロナの影響で、合宿はおろか修学旅行など宿泊を伴う行事は全く経験していない世代もいるようなので、可哀想に思います。

合宿は選手にとって、追い込まれても逃げ場も無く辛いものかもしれませんが、トレーナーにとっても厳しいものとなります。

日頃のグラウンドでは、部活時のみの選手との付き合いになりますが、合宿となると朝から晩まで、場合よっては夜中の体調不良への対処まで付き合うことになります。

図-1に示したものは、あるチームの体調チェックシートの一例です。このチームはスマホのアプリを使用して管理しているのですが、パッと見で分かりやすく見たいので睡眠時間と体温、体調を用紙に記録させていました。スマホアプリも便利なのですが、どうしても見づらいので・・・・。老眼・・・。

図-1 体調チェックシートの一例

 高校生以上ではあまり経験は無いですが、中学生ですとトイレまで間に合わずに廊下や部屋で嘔吐してしまったり、廊下で大便を漏らしてしまった選手もいました。それらの対応もトレーナーの方で行うことが多かったです。宿によっては感染防止の観点から宿舎のスタッフが行うので手を出さないでと言われることもありますが。

余談ですが、筆者自身がカキに当たった際に嘔吐、下痢に見舞われたのですが、その際にトイレまで間に合わずに廊下で吐いてしまう子供たちの気持ちがよくわかりました。私はなんとか持ちこたえましたが、噴出してくる勢いはなかなか止めきれませんね。そんな経験をしてからは、吐いてしまった処理をする際も、「仕方ないよね」と思いながら後始末できるようになりました。

トレーナーの一日の大まかな行動としては
①起床 選手よりも早く集合場所で待機 6時前に集合することが多い
②体重・体温の測定と体調チェック
③朝のランニング&体操の指導
④朝食 朝食後選手対応があるため大急ぎで詰め込む
⑤テーピングなどの選手対応
⑥午前練 通常通りのトレーナー業務を行うが、水場が遠かったりするので大変
⑦昼食 昼食前に体重測定 昼食後選手対応があるため大急ぎで詰め込む
⑧選手は休憩 ケアが必要な選手への対応
⑨午後練
⑩選手は入浴 ケアが必要な選手への対応
⑪夕食 夕食前に体重測定 夕食後選手対応があるため大急ぎで詰め込む
⑫選手は休憩 ケアが必要な選手への対応
⑬チームミーティングに参加
⑭選手は休憩 ケアが必要な選手への対応
⑮選手は就寝 監督・コーチたちへのケア
⑯トレーナーミーティング
⑰資材の確認(テープの在庫確認や翌日の氷の量、ドリンクの確認など)
⑱トレーナーの勉強会
⑲入浴 就寝午前2時くらいになることが多い

上記の行動については一例ですし、競技種目やカテゴリーによっても当然変わります。合宿時には学生トレーナーも連れて行くことが多いので、トレーナー業務をこなすだけでは無く、学生に対する教育も行います。また、夜には監督コーチからお誘い(宴会)も入ることが多いです。

体重チェックについては、本当は練習前後に計測することが理想なのはわかっていますが、人手や時間の関係で、上記のようなタイミングで測定することが多かったです。トレーナーの目の前で測定し、記録をしておかないと虚偽の申告をしてくる選手もいるためです。

基本的に、現地に入ったらフルパワーで活動します。今は合宿帯同の本数が減っていますが、多いときは1か月以上合宿(時々帰りますが)に出ていたりしました。もう体力・気力がもちませんが。

写真-2 菅平高原のモニュメント

 7月に菅平高原でラグビーの合宿帯同をしてきました。菅平に来ることができたのは3年ぶりでした。写真-2は菅平高原国際リゾートセンター(菅平の玄関口のところ)駐車場にあるモニュメント。毎回来るたびにここの写真を撮っています。例年最初の遠征帯同が菅平高原でのラグビーですので、ここに来ると夏が来たな!と感じます。

驚くことに今年度は、SAFE PROJECT2022「全てのグラウンドにAEDを」という日本ラグビーフットボール協会の取り組みで100面以上あるグラウンド全てにAEDが配置されるという、素晴らしいプロジェクトが展開されていました。筆者が宿泊した宿は3面のグラウンドがあるので3台のAEDが配備されていて、朝グラウンドに行く時にAEDを持参し、夕方宿に戻る際に持ち帰るというシステムになっていました。

安全安心に合宿に向き合える、素晴らしい取り組みだと思います。多くの方々が実現のために奔走されたのだと想像できるので、関わられた方々には敬服いたします。

笠井整骨院 (メディカル・ハイドロバッグ研究所)
院長 笠井 浩一

【タイトル】
【非圧縮性流体圧を使った新しい整復】

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では、整復方法について考えてみましょう

転位の方向は前後軸(X軸)方向、左右軸方向(Y軸)、上下軸方向(Z軸)の離開、捻転、軸傾斜などが考えられ、単一の転位ではなく多くはその複合です。

徒手で整復を行うためには

1微細な転位を判定。
2過剰整復、整復不全を起こさない絶妙の力加減ですべての軸に対応。
3潤滑と運動機能軸の復元。

が求められるため、高い技術力と感性が必要になり、難易度が高くなります。

そこで非圧縮性流体圧の静水圧による整復を行うわけですが、まず非圧縮性流体での静水圧の性質ですが、バッグが接触している部分すべてに均等な力が垂直に働きます。

図1をご覧ください。

長管骨で構成される関節部分に非圧縮性流体圧応用整復器具を巻き、外から加圧すると、静水圧が働き2骨の軸が整い、前後(x)軸、左右(y)軸の位置異常と上下(z)軸方向での軸傾斜が整復されます。

すべての方向から均等に垂直圧が加わるわけですから、過剰整復も整復不全もおこりませんし、関節の微細な転位の判定が出来なくでも自動的に整復が可能になるわけです。

そして持続的に静水圧をかけることで関節の内圧が高まり潤滑が再生します。

この状態で上下(z)軸圧をかけると(自動運動でも他者介入型でも可能)上下(z)軸方向の離開が整復され、上下(z)軸周りの捻じれも関節形状に沿ってはまり込むように整復されます。

では、実際に足関節に使用してみましょう。

足関節の内反捻挫、日常診療でよく遭遇しますね、足関節が内反し前距腓靭帯が損傷します、それと同時に距腿関節間にも微細な関節転移と潤滑不全が発生し荷重時痛や、底背屈制限を起こし、内反で足部に張り感を訴えます。

図2

陳旧性の足関節捻挫でも整復が行われてないものや、十分な歩行荷重で関節間の微小転位や潤滑不全が取り除かれていな例では何年経っても底背屈制限が残存します。

この状態を放置すると左右の荷重に偏差ができるために後々、様々な障害を引き起こすことになります。

まず非圧縮性流体圧応用整復器具メディカル・ハイドロバッグを足関節部に巻きます。

巻いた状態で患者に起立を促し、術者は足関節のハイドロバッグに全圧が加わるように両手で環状にして圧力をかけます。

この時点で、前後(x)軸、左右軸(y)軸のずれは修正されていますのであとは荷重をかけて上下(z)軸方向の微小転位と潤滑の再生を図ることで整復を完了させます。

非圧縮性流体圧応用整復器具メディカル・ハイドロバッグを使用した整復法の動画はこちらからご覧ください。

シズイ労務サポート 後藤 葉子

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【タイトル】
人材確保等支援助成金 (テレワークコース)ご紹介

夏がやってきましたね!!

今年は本当に暑い。何をしていても暑い!!

マスクも時と場合によって上手くお付き合いしないと、熱中症も心配ですよね。皆さん、猛暑乗り切りましょうね。

さて、今回紹介するのは、人材確保等支援助成金の「テレワークコース」です。

このコースは、今からテレワーク制度を導入する企業が購入する通信機器費用や就業規則変更等にかんする費用を助成してくれます。

●支給要件
・新規にテレワーク勤務制度を導入する中小企業
(令和3年12月21日からは、テレワーク勤務制度をトライアル的に導入している・していた企業も申請可能)

中小企業事業主とは、資本金または労働者数が次のいずれかに該当する企業の事業主です。

業種資本(出資額)常時雇用する労働者
小売業(飲食店を含む)5000万円以下50人以下
サービス業5000万円以下100人以下
卸売業1億円以下100人以下
その他の業種3億円以下300人以下

●助成金概要

このコースは機器等導入助成と目標達成助成の2つの助成金があります。

1.機器等導入コース
労働局から認定を受けたテレワーク実施計画に沿ってテレワークを実施し、テレワーク対象社員の実施状況について下記の2つの目標のいずれかを達成すること

★1 評価期間内にテレワーク実施対象社員全員が1回以上テレワークを実施すること
★2 テレワーク実施対象社員が週平均1回以上テレワークを実施すること

助成金の対象となる費用は
➀就業規則・労働協約・労使協定の作成・変更
➁外部専門家によるコンサルティング
➂テレワーク用通信機器等の導入・運用
 1)ネットワーク機器
 2)サーバ機器
 3)NAS機器
 4)セキュリティ機器
 5)ウェブ会議関係機器
 6)サテライトオフィス利用料
 7)テレワーク用サービス利用料
➃労務管理担当者に対する研修
➄労働者に対する研修

助成額 支給対象経費の30%
(上限額は100万円または20万円×対象社員数のいずれか低い方)

2.目標達成助成
機器等導入助成を受給し、以下の目標を達成すると申請可能です。

目標
次の3つを達成すること
★1 評価期間後1年間の離職率が計画提出前1年間の離職率以下であること
★2 評価期間後1年間の離職率が30%以下であること
★3 評価期間(目標達成助成)に1回以上テレワークを実施した労働者数が、評価期間(機器等導入助成)初日から1年を経過した日における事業所の労働者数に、計画認定時点における事業所の労働者全体に占める対象労働者の割合を掛け合わせた人数以上であること

助成額 支給対象経費の20%(上限額は100万円または20万円×対象社員数のいずれか低い方)

●手続きのポイント
支給申請ではテレワークの全体構成図が必要となるため社内に作成できる人がいない場合は、専門家に作成をお願いすることも必要となります。

●申請の流れ

テレワーク実施計画の作成・提出・認定

テレワークを可能とする取り組みの実施・評価

機器等導入助成の湿球申請・支給

テレワークの実施状況を評価 目標達成助成の支給申請・支給

やってみたいけどちょっと不安、もう少し詳細を聞きたい、代行申請してほしいなどのご相談は
goto@smc.ac.jp
シズイ労務サポート後藤宛まで連絡ください。

では、また次回お会いしましょう。

全国柔道整復師連合会
大平 雄伸

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【タイトル】
個人契約柔道整復師の組織団体を創る意味と価値

 晩夏の頃、まだまだ暑い日が続いていますが、接骨院の先生方に於かれましては御健勝のこととお慶び申し上げます。

また、2年半以上に及ぶコロナ禍の中、地域医療の一翼を担い続けていただいていることに感謝を申し上げます。

さて、色々な出来事が起こる中、厳しい経営が続いている接骨院業界ですが、その中の一つに社会保障費の接骨院業界への配分の問題があると思われます。

2014年当時、約45000院であった接骨院数が、2018年には約50000院に到達し、4年で約5000院増加しています。

一方、療養費支給金額においては、2014年の約3825億円の支給に対して、2018年は約3278億円の減額支給となっています。

接骨院数は5000院増加したが、療養費支給金額は547億円も減額すると云うのは異常な事態としか言いようがありません。

もちろん、接骨院業界が自浄作用を働かせて適正な療養費請求となる業界努力をしたこともあるとは思いますが、それ以外の要素も大きかったのではないかと推測します。

すなわち、社会保障費の配分に関して、他の医療業界の方に優位に作用したのでは無いかと云う推測です。

これは、接骨院業界の未来に於いて非常に厳しい現実であり、捨ておけない現実であると思われます。

国策による社会保障費の抑制と云う方針はあるにせよ、支給が増加している医療業界も存在します。

すなわち、必要と認める医療業界へは支給すると云うことでしょう。

では何故、接骨院業界はこのような状況になってしまったのでしょうか。

一言で言えば、他の医療業界に比して、接骨院業界の政府への影響力や交渉力の低さであると言えるでしょう。

これまで、接骨院業界を代表して政府に意見提言をして来たのは、日本柔道整復師会(日整)であります。

今まで接骨院業界を代表して、政府と交渉をいただきました日本柔道整復師会には感謝を申し上げます。

しかしながら現在、接骨院業界の約70%は個人契約柔道整復師の団体か個人となっていますので、今後は、約70%を占める個人契約柔道整復師の意見も政府に届ける必要があると考えます。

よって、個人契約柔道整復師の団体及び個人が、まずは1つの大きな組織団体となり、接骨院業界の意見を取りまとめる必要があります。

その上で、日本柔道整復師会と連携をし、政府に影響力をしめせる業界となることも重要となるでしょう。

政府への影響力や交渉には、数の力は非常に重要であるからです。

そして、政府に対し接骨院業界の意見を強く提言し、業界の未来に繋げるようにしたいと考えます!

2020年4月に設立された全国柔道整復師統合協議会は、70%を占める個人契約柔道整復師の声を、政府に届ける為に設立された団体であり、現在、約30%接骨院が加盟しています。

そして、以下の9つの方針を掲げています。

1、柔道整復の業を行う施術所における合法的な「自由診療」の確立。

2、外傷性の疾患から「運動器系疾患」への業務範囲の拡大。

3、医療協力体制とあん摩はりきゅう、介護分野との併給施術協力の構築。

4、全ての施術所への「電子請求・オンライン請求・オンライン資格確認」の導入。

5、患者の立場での広告ガイドライン制定と業界自主規制の構築。

6、業界の代弁者たる国会議員の排出。

7、国民の負担軽減と利便性を考慮した「受領委任」制度の堅持。

8、全ての柔道整復師に公平・公正な「柔整審査会」の基盤作り。

9、保険者との信頼関係によって構築された「復委任団体」の存続。

接骨院業界で起こっている現状は、決して対岸の火事ではありません!

未来、接骨院業界が発展していくように共に大同団結をして欲しいと存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

全国柔道整復師統合協議会 理事
全国柔道整復師連合会 常任理事
日本保険請求財団 代表理事
大平 雄伸

本日の記事は以上になります。

からだサイエンス WEB版では、各先生の記事をまとめていますので、先生に絞った記事もご覧になれます。

次回の記事もどうぞよろしくお願い致します。

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