株式会社リグア 田村 紘士

【タイトル】
業界の今後100年について

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2年に1度全国の整骨院数を調べる、衛生行政報告例が2020年も発表されました!

整骨院数が右肩上がりで増えてきている中で、例年通りに行くと、
2,000院~2,500院ほど増えていると思っていたものの
2018年50,077院に対し2020年に関しては50,364院の結果になりました。

この数字を見る限りコロナの影響も大きくあったのかと思いますが、整骨院業界の鈍化スピードが速かったと思っております。

今後の業界の同行として
・M&Aの加速
・償還払いへの移行

上記がかなりポイントになってくるのではないかと思っております。

保険の療養費に関しても年々右肩下がりになってきているので、今後自費治療をしっかりと導入していき、保険の患者様からも自費を取っていく事が凄く重要になってくる中で、

自費というものの考えを売上を上げるものと考えている人も少なくないですが、自費=患者様を治してあげるものという考えが凄く重要であると考えております。

その中でも自費は大きく2つあります。

1つ目は、役務提供
2つ目は、効果提供

上記の2つがあります。

役務提供に関しては、時間に対して費用を設定するもの。
整骨院で言うと延長マッサージ等になります。

こちらで言うと時間でしか見られないので、価格競争が強いられるので、他社との違いを見せるのはなかなか難しくなってきます。

他業種で言うとタクシーの運転手さんとかは、時間に対して費用を設定しているので、この道20年のベテランドライバーであろうが、新米の運転手であったとしても、かかってくる料金は同じになってきます。

2つ目の効果提供に関しては、効果に対して費用を設定していくことです。

患者様で言うと痛みを取る、歪みを取るという事の効果に対して、費用を設定していくという事がとてつもなく重要になってきます。

他業種で言うと車の免許を取得する際の自動車学校です。

免許を取るという事がゴールなので、皆さん1回あたりの料金などは調べないと思います。

このように何かをしていく、目的に対して費用を設定してあげることが重要になってきます。

以上

株式会社エス・エス・ビー
執行役員 田島 友博

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【タイトル】
超音波観察装置を使用する上での覚えておきたい用語や注意点

今回は超音波観察装置を使用する上での覚えておきたい用語や注意点についてご説明したいと思います。

前回までは超音波観察装置(以下、エコー)がどのように見るのか?についてお話させていただきました。

〇前回記事リンク
株式会社エス・エス・ビー本社営業部 田島 友博
WEB版 1号 | からだサイエンスNET

今回は、その画像を読影する際に必要な用語をご説明したいと思います。

エコー画像は基本的に白黒画像で描出されています。
その色の見え方に名称があります。

白  :高エコー
グレー:等エコー
黒  :低エコー
真っ黒:無エコー

と分類されています。

画像で説明させていただくと図1のようになります。

図1
これらは、周辺部に比べて相対的に反射が“強い”か“弱い”のかで色が変わります。

一般的に“固い”か“柔らかい”か、と表現されたりもします。
骨は反射が強い(組織が固い)ので白く表現されます。
水腫や血管などは反射が弱い(組織が柔らかい)ので黒く表現されます。

その他に、“ランドマーク”、“プローブワーク”、“アーチファクト”という用語があります。

〇ランドマークって何?
ランドマークとは“目印”です。エコーを使う際に必ず必要になるのが目印で、対象となる箇所を撮影する際に骨や靭帯、筋肉などを目印にプローブあてます。ランドマークをしっかり把握し、意識することで使用時間の短縮になり、間違いを防ぐことができます。動画は肩関節を撮影しています。あくまでも一例ですが、「上腕二頭筋長頭腱」を描出したいから「結節間溝」を、「肩甲下筋」が描出したいから「小結節」を目印にします。

図2

〇プローブワークって何?
プローブワークとは、プローブを体に当てる方法や角度を調整すること、プローブの使い方をプローブワークと言います。そのために重要なことはプローブの持ち方です。図3のようにプローブを持っていただくと丁寧な描出ができます。たかが「持ち方」、されど「持ち方」です。

図3

〇アーチファクトって何?
アーチファクトは虚像とも言われたりしますが、超音波の特徴で音の性質や反射によって作り出される嘘の画像のことです。

多重反射や音響増強、音響陰影、異方性、ミラー現象などがあげられます。異方性はプローブの角度によって変化しますので、プローブワークが重要になります。

図4

今後、さまざまな媒体や現場でエコーに触れることがあると思います。その際にこのような用語が多用されますので是非、この機会に覚えていただけるといいと思います。

株式会社エス・エス・ビー
執行役員 田島 友博

アールエイ姿勢均整研究会
代表 青柴 龍昇

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【タイトル】
第2回 脊椎バイオメカニクス

今回の課題は仙腸関節で、先ずは仙腸関節の動きと軸の諸説について、カパンディー関節生理学の図を基に見ていきます。そして様々な考え方が存在する仙腸関節についての検査法について、膝上げテストに焦点を絞り、解説させていただきます。

約200年前から、仙腸関節のうなずき運動について、さまざまな説が提示されています。

後上腸骨棘やや前方を仙腸関節の回旋軸とする、Farabeuf古典的理論、また上部耳状面と下部耳状面の真ん中あたりを回旋軸とするBonnaire理論は有名ですが、必ずしもそうではないと考えておられる方が大半だと思います。

現にこの図の下は、Weiselの回転運動を基礎とする理論や、またWeiselの直線偏移運動理論があり、様々な方向と運動範囲や運動量の偏移が仙腸関節に存在することを臨床的に観察している立場からみますと、回旋軸が固定であると考えるよりも、三次元的な複合運動が生じると考えたほうが理にかなっていると思われます。

次に仙腸関節の関節面の形状に対する考え方についても様々です。

1.仙腸関節凹凸理論
2.仙腸関節は平面理論
3.仙腸関節は平面に近いが下部耳状面の寛骨凸仙骨凹でレール上に滑る。
4.仙腸関節は凹凹、凸凸、凹凸の部分がありきっちり嵌らない。

それぞれの考え方についての解説は避けますが

このような複雑な動きと軸をもつ仙腸関節に対しての検査法である膝上げテストについて、私の膝上げテストについての考え方を記させていただきます。

ステージ1

ステージ2

ステージ3

膝上げテストとは
術者は片方の母指で正中仙骨稜、もう片方の母指で後上腸骨棘におき患者の膝の挙上時に、正中仙骨稜に対する後上腸骨棘の動きをみる検査法です。

膝上げテストをする前の注意点として、踵をつけ、足先もつけるようにします。踵をつける意味は、両足を広げながらの膝上げテストは骨盤が左右にシフトし誤差につながります。

足先をつける意味は、股関節内旋です。内旋すると股関節は幾分か安定状態にあり、外旋すると、やすめ状態で不安定になる傾向にあります。

要は、誤差を少なくする意味で踵と足先をつけます。

この状態からステージ1に入ります。

膝上げテスト時の各ステージで、仙腸関節と恥骨結合の生理的な動きについて思考してみます。

生理的な動きが理解できれば異常は何かがわかるはずです。

ステージ1は、膝を上げる前段階で荷重を片方にかけた状態と理解してください。(写真は少し上げすぎです。)

荷重側の仙骨がうなずき運動すると同時に腸骨が前方に連動します。すると恥骨ももちろん連動し、前下方へ移動します。(挙上側ではこの動きの反対になると想像できます。)

挙上側での恥骨は後上方へ移動します。(写真 右下肢)

このステージ1での検査項目は恥骨のほんの少しの上下前後運動といえるのです。一言で言いますと、恥骨の検査ともいえるのがステージ1となります。

ステージ2は膝を60°くらい挙上した位置で、挙上側(写真 右下肢)での恥骨の上方への動きはすでに不可能となり、ステージ1で後上方へ移動した位置のまま軸回旋運動が生じます。すなわち恥骨結合を軸とした回旋運動となり、右寛骨の後方回旋が生じます。

このステージ2での検査項目は、寛骨の正常に後方回旋しているかであり、この時こそが正中仙骨稜に対して後上腸骨棘が、また言い換えれば、仙骨に対して寛骨が後下方に移動します。

ステージ2で、ほぼ正常な仙腸関節の場合、写真では左母指に対して右母指が下方に若干下がることになります。

ステージ3は更に90°まで挙上するのですが、ここで不思議なことに、正常な仙腸関節のみ観察できる動きが生じます。これが前方移動です。もちろん恥骨や坐骨が後方回旋する動きがみられますが、その動きに前方移動が入ります。この動きこそが、下部耳状面の凹凸の形状による滑り運動なのです。

耳状面の解剖学的な位置をみますと、下後腸骨棘から存在しており、ステージ3の角度まで挙上するや否や術者は、両母指の位置を変化させます。

片方の母指を下後腸骨棘、もう片方の母指を下後腸骨棘と同じ高さの正中仙骨稜にあて、下後腸骨棘の前方への滑り運動を触知します。

最も簡単に使用できる、膝上げテストですが、この検査一つとりましても多種の偏移を想像することができます。

私は仙腸関節の偏移を12種類に分類しました。この偏移を見つける検査法の筆頭が、ダイレクトな動きが生じる、この膝上げテストです。

膝上げテスト後、数種類の検査を行い、どのような不整合かを見極め、整合させるというのが仙腸関節に対する施術となります。

次回のテーマは、腰椎の運動学となります。

私の腰椎施術についての考え方を、披露させていただきます。

では、お楽しみに!!!

帝京大学医療技術学部スポーツ医療学科
山本 明秀

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【タイトル】
第2回トレーナーという仕事(初級編)

 気候がなかなか安定しない毎日ですね(4月末に執筆しております)。上着が必要だと思ったら、思いっきり夏日になったりと、例年に無く寒暖差が激しいようで身体がついていきません。そんな中、他大学との合同練習があったので、その際のお話を少しさせていただきます。

私が所属している大学アメフト部の場合、授業期間中の練習は基本的に17時あるいは18時からの練習となっているため、太陽と友達になる前に合同練習となりました(合同練習や試合は昼間に行われます)。しかも数日前は冬物を着なければならなかったのに、当日は真夏のような炎天下

我々は週間天気などをこまめにチェックして、選手たちに熱中症予防情報などを提供しているのですが、数字で見るのと実際に体感するのとでは大違い。グラウンドに立つ装いも夏仕様で臨みましたが「28度ってこんなに暑かったっけ?」とこちらもバテバテになりました。

写真-1はグラウンドに立つ際の筆者ですが、明らかに不審者です。これに帽子がプラスされることもあります。この日の様に暑い日には、マスクとグローブがさらに体感温度を上げてくれます。3時間ほどグローブを装着したままでしたが、外した際にはボタボタとグローブ内に溜まっていた汗がこぼれてきました。

写真-2は学生トレーナーがテーピングを巻いているところですが、普段の試合会場では選手のロッカーの隙間でテーピングを巻くため、場所が狭く非常に苦労します。

実業団にいた際には、トレーナーのエリアを確保した上で選手をロッカーに入れるので、そこそこのスペースが確保された上でテープを巻けていましたが、学生チームの場合狭いロッカーを使うことが多いので毎回苦労します。ただ、今回の様に会場校になった場合には余裕をもって巻くことができます。

 さて、余計な話が長くなってしまいましたが、今回は監督コーチに伝える情報について述べさせていただきます。

 競技種目にもよりますが、筆者が関わってきたチームでは、コーチに伝える内容とトレーナーが共有している内容は若干違いました。どこにも痛みを感じずにプレイしている選手はおらず、どこかに違和感を持ちながらプレイしていることがほとんどです。練習や試合に参加できない、あるいは一部制限を設けなければならない選手については当然伝えますが、参加できるが経過観察中という選手に関してはトレーナー間での共有にとどめ、コーチ陣には伝えません。

「プレイできるがどこか痛い」そんな選手をリストに載せると、その程度のケガで痛い痛い言うな、痛いのが嫌ならやめちまえ、そんな言葉で選手が指導されてしまうことも。その結果、痛みがあってもトレーナーの所に本音を言いに来てくれなくなります。そこで、インジュアリーレポートはコーチ陣用とトレーナー用と2種類作成しておきました。

 また、ケガなどでアウトになってしまった選手の状況報告をする際も、ケガに興味を持っているコーチには状況を説明しますが、そうでない場合には細かい説明は省きます。コーチ陣が知りたいのは「いつ復帰できるのか」という情報が中心になるためです。ただ、当然ですが突っ込んで聞かれた際にしっかり対応できるように情報を整理しておく必要はあります。

 ケガ人の復帰時期に変更が出た場合にはすぐに報告を行います。こちらの見通しが甘かったなどで遅れる場合にも、報告が遅れれば遅れるだけチームの作戦にも影響してしまいます。数日前に「やっぱり試合には間に合いません」といきなり言われてもチームに迷惑をかけてしまうだけです。

 ケガ人の復帰時期についてはコーチ陣と密にコミュニケーションを取っておく必要があります。

笠井整骨院 (メディカル・ハイドロバッグ研究所)
院長 笠井 浩一

【タイトル】
「関節の摩擦と潤滑」

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さて、関節が正常に動くための最初の条件は生理潤滑の達成です、つまり摩擦を減じて関節寿命を延ばし運動エネルギーの節約をすることが必要になります。

 

摩擦とは物体の動きに逆らうように働く力のことです。例えば椅子から立ち上がろうと膝を伸展しようとするとき、伸展の動きに抗う向きに摩擦力が働きます、つまり膝を伸ばさせまいとする方向に力が働くわけです。

摩擦力には、静止摩擦力と、動摩擦力が有ります。

膝を伸展させようと力を入れて動き始めるときに最大静止摩擦力が働きそして、動き出せば動摩擦力に変わります。

動摩擦力係数<静止摩擦係数の関係がありますので動き出すと摩擦力は小さくなります。

そして動摩擦力はF=μN

 F :動摩擦力
μ :動摩擦係数
N :垂直抗力

の式で表します。

この時に大事なことは摩擦力が垂直抗力つまり荷重の反力に比例するという事です。

潤滑が成立していなければ体重をかけて立ち上がろうとすると、体重をかければかけるほど摩擦力がまし、膝の動きが重くなり抵抗を感じることになります。

でも、実際に立ち上がる際にそのような抵抗を感じることは有りませんので、関節内には潤滑が存在していることを証明していますね。

もし潤滑が無ければ、動くことで大きな摩擦抵抗を生み摩擦熱が発生します、膝の屈伸をするだけで莫大な熱が発生し膝のたんぱく質を熱変性させて変形させることになります。

また、一般に言われるように、関節がゴシゴシと擦れ合い他方を、やすりの様に削るアブレシブ摩耗はかなり大きな荒さ突起が存在し、2面の硬度差が3倍以上無いと発生しないために実際に人体の軟骨対軟骨という組み合わせでは通常おこりません。  

ちなみに爪はモース硬度で2.5、骨は4~5歯のエナメル質で7、ダイヤモンドで10です。

では、潤滑といってもどの程度の潤滑が必要なのでしょうか?

流体の膜厚が薄い順から、境界潤滑、近境界潤滑、流体潤滑の3種がありますが、境界潤滑の摩擦係数が0.05~0.2、近境界潤滑で0.01以下と言われています。

しかし関節内部の摩擦係数は0.001程度であり、境界潤滑、近境界潤滑の摩擦係数と差がありすぎ関節の内部は静止時、起動時、運動時を問わず流体潤滑になっていると考えるのが自然でしょう。

もし、境界潤滑が運動のどこかに存在しているようであれば、摩擦抵抗が大きく関節面の摩耗や強力な熱が発生することになりますね。

そして、関節の流体潤滑が成り立つためには、生理的重力下での加圧機構と潤滑場の平行が条件になります。

潤滑場が平行でなくては面が接触してしまい流体形成が出来ませんし、圧力がかからなくては内部の流体の圧力が高まらずに流体潤滑が達成できません。

膝の痛みのある方に、椅子から立ち上がる際に手のひらで膝をしっかり押さえてゆっくり体重をかけて立ち上がるように指導すると椅子の座面に手をついて立ち上がるよりはるかに楽に立ち上がれます。

これは加圧により、膝の内部の流体圧力が高まり流体潤滑が効率よく働いたためと考えられます。

関節稼働の第一条件は流体潤滑の達成であるといえます。
これは関節整復をするときも同様です、加圧による流体潤滑が達成されないと関節は動きません。

特に仙腸関節のような特殊な関節は、加圧機構による内部圧力流体の形成が無ければ動くことはできません。

簡単な実験の映像をあげていますので、ごらんください。
https://www.facebook.com/watch/?v=1104295623637021

次回は関節の生理的な運動軸について述べたいと思います。
参考文献 構造医学の原理 エンタプライズ者 吉田 勧持著

シズイ労務サポート 後藤 葉子

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【タイトル】
人材開発支援助成金 特定訓練コース・若年人材育成訓練のご紹介

すっかり暖かくなってきました。桜もだいぶ散り始めている安倍川周辺です。

花粉症もアレルギー反応の種類によっては落ち着いている方もいるようで、日本はまだまだ季節を感じる今日この頃です。

さて、本日ご紹介する助成金は『人材開発支援助成金 特定訓練コース・若年人材育成訓練』です。研修を受講することで申請できる助成金です。

●助成額・助成率

賃金助成(研修受講1人1時間当たり)経費助成(研修費用等)
760円45%

●支給限度額
賃金助成 1200時間
経費助成 10時間以上100時間未満 15万円
100時間以上200時間未満 30万円

●助成金対象者
申請事業所で雇用保険被保険者となった日から5年を経過していないかつ35歳未満の被保険者

●対象となる訓練
OFF-JTによる訓練である
訓練(研修)時間が10時間以上

注意点は
訓練(研修)は就業時間に行うことが原則
e‐ラーニングや通信制による訓練(研修)は経費助成のみ対象
接遇・マナー講習など社会人としての基礎的なスキルを習得する講習は全体の半分未満である場合は助成対象
資格試験・適性検査は対象外

●申請の流れ

計画の作成等
●事業内職業能力開発計画の作成
●職業能力推進者の選任

訓練実施計画の提
訓練開始日から起算して1ヵ月前までに労働局へ

訓練の実施

支給申請書の提出
訓練終了日の翌日から2ヶ月以内に労働局へ提出

受 給

やってみたいけどちょっと不安、もう少し詳細を聞きたい、代行申請してほしいなどのご相談は
goto@smc.ac.jp
シズイ労務サポート後藤宛まで連絡ください。

では、また次回お会いしましょう。

全国柔道整復師連合会
会長 田中 威勢夫

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【タイトル】
個人契約の柔道整復師が柔整業界になすべきことは

個人契約の柔道整復師が施術管理者を務める施術所は、全国7割となる約35,000院(2020年12月31日現在)あると言われています。そのうち、いわゆる請求代行と言われる団体に所属している個人契約の柔道整復師は、約20,000院~25,000院とも言われており、意見集約もできずバラバラだとかアウトサイダーなどと揶揄されてきました。

それに加えて、療養費改定や制度改正等に関しても「個人契約はバラバラだから」とのことで、関係機関等との交渉の場に就くことすら許されてきませんでした。

風向きが変わったのは、2009年に民主党が政権交代を実現した時でした。当時、「民主党統合医療を普及・促進する議員の会」会長であった鳩山由紀夫元衆議院議員が内閣総理大臣に就任され、厚生労働省などの関係機関へ個人契約柔道整復師の現場の声が取り上げられるようになりました。

また、2010年1月29日の鳩山内閣施政方針演説にて『健康寿命を伸ばすとの観点から、統合医療の積極的な推進について検討を進める』と述べられるなど、統合医療という大枠の中で、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師の存在がクローズアップされてきたのもこの頃です。

これまで、療養費改定や制度改正等がどのような議論が行われているか等を知ることすらできなかった個人契約柔道整復師がさらに飛躍したのが、2012年5月24日に開催された「第54回 社会保障審議会医療保険部会」において、柔道整復療養費の中・長期的な視点に立った療養費の在り方の見直しについて検討を行う「社会保障審議会医療保険部会 柔道整復療養費検討専門委員会」が設置されたことでした。

この「柔道整復療養費検討専門委員会」では、5名の施術者代表専門委員として協定施術者3名、個人契約施術者2名が選出されました。国の公的機関において、個人契約柔道整復師が表舞台に立つことができるようになった瞬間でした。

その後、22回にわたり「柔道整復療養費検討専門委員会」が開催され、個人契約柔道整復師から2名の専門委員が輩出され続けた結果、個人契約柔道整復師の声、そして、これまで業界では当たり前でなかった社会保険完備、労務コンプライアンスを遵守する法人経営の施術所などの声も国の公的機関に届けられてきました。全国の柔道整復師の約7割を占める個人契約柔道整復師が表舞台に出てきたことにより、全国の様々な現場の声が制度改正等に反映されてきたことは、国民の皆様に対して一定の成果を生み出すことができたと考えております。

 この度、個人契約柔道整復師及び個人契約請求代行団体の統合団体「全国柔道整復師統合協議会(共同代表:岸野雅方、田中威勢夫)」は、会員施術所数が15,251院(2022年3月31日現在)となり、全国の個人契約柔道整復師の4割を占めるまでになりました。

個人契約柔道整復師が業界になすことができるのは、すべての柔道整復師が目の前の患者の施術に専念できる環境を作り、すべての柔道整復師が互いを認め合い、そしてこの素晴らしい日本古来の徒手整復の業を未来につなげていくためにも、全国の柔道整復師の7割を占める個人契約柔道整復師の役割は、ますます重要になってくるものと確信しております。

本日の記事は以上になります。

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次回の記事もどうぞよろしくお願い致します。

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