紙レセ医療機関等に「資格確認のみ」行う簡素なon-line資格確認等システム導入し、保険証廃止に対応
上記を受けて柔道整復師等の療養費の取り扱いはどのように変化するのでしょうか?
① 医療機関がどのように変わるのかを考えてみます。
2024年秋に「マイナンバーカードと被保険者証(保険証)の一体化」(事実上の保険証廃止)が予定されています。
その際、オンライン資格確認等システムの導入が免除されている医療機関(紙レセプト請求が可能なクリニックなど)において「保険証が廃止された場合に、どのようにして保険診療を受ければよいのか?」という疑問が出てきます。
これに対して、厚生労働省からは1)「資格確認のみに対応するアプリケーションソフトを配布し、汎用のカードリーダーを用いて資格確認のみを行う。新規の医事システム導入などが必要ない仕組み【簡素なオンライン資格確認等システム】で対応する」と回答しています。
➁柔道整復や鍼灸マッサージの請求はどのように変わっていくのか?
紙レセプト医療機関をはじめとして柔道整復師・あんまマッサージ師・鍼灸師の施術所等でも、この「簡素なオンライン資格確認等システム」が導入され、「100%の医療施設等でマイナンバーによる保険診療等を受けられる環境」が整うことになります。→新たな「簡易なオンライン資格確認等システム」により、「マイナンバーカードによる保険診療受診」が可能となります。
➂残った問題点として
・マイナンバーカードを持たない患者への対応
・セキュリティの問題
➃保険証廃止のメリット
・どの医療機関でも、患者の同意の下で過去の診療情報を閲覧・共有できる
・環境が整えば、まったくの初診患者であっても「かかりつけ医と同様の医療サービスを受けられる」ことが可能になる
・医療の質が飛躍的に向上することが期待される。
我々療養費該当の施設でも、「簡素なオンライン資格確認等システム」の導入が急がれることでしょう。その為には、医療機関と同様に一定の補助が受けられるような仕組み作りも大切になってきます。