『いろいろな治療法』第3回
〇3回目となりました。
・今回は「姿勢による健康診断」として話を進めていきたいと思います。
1、肝温脾冷(かんおんひれい)って何ですか。
・これは自分でも調べられます、朝晩見てね。
2、寝そう・寝姿について。
・今まで気にもしていなかった寝た時の姿で疲れ具合がわかります。家族の皆さんや友達と比べてみてください。
3、動作による健康度もチェックしてください。
4、お腹の皺を診る(王様のお腹)
・鏡でお腹を見て下さい。
5、生まれたての赤ちゃんの皺もチャンスがあったら見て下さい。
6、子供の健康法
①くすぐり療法
②乾布摩擦
③子供が急に熱を出した時
④赤ちゃんの便秘の治しかた
⑤知恵熱について
1.「肝温脾冷(かんおんひれい)って何?」
人間の体は、肝臓部が血液の流れが多く、温かい。脾臓部は赤血球を破壊するところなので冷えているのが正常です。
朝晩床の中で、右手で右季肋部を押さえ、その手を左季肋部に移すと、右季肋部が温かく、左季肋部が冷たいと感じる人が健康です。
(その左右差は0.5~1度です。中には1.5度差のある方もいます。)
反対に脾温肝冷になっていた場合は、調子が悪いか、体調を崩す前ぶれです。例えば手術の前に肝温脾冷であったら予後が良いし、逆の場合は予後も悪いという話を聞いています。ということは、病気であるけれど肝温脾冷であればそれなりに体調が良く、早く元気になる人です。
朝晩、毎日ご自分でチェックして下さい。(温度計)
2.寝相・寝姿について
寝相の悪い人は健康な証拠です。 赤ちゃんが寝ているときゴロゴロ転がることで疲れを取ったり、身体のバランスを整えています。寝る事もエネルギーが必要なのです。
寝たとき(寝姿)の足先の姿勢と身体全体の姿勢を診る。
(人間はどんな時でも健康度がチェックできます)布団に入って寝た時に注意してみて下さい。
イ)元気な人は、寝た時は足先が逆ハの字にたっている。
ロ)体が疲れてくると足先(指先)が段々前に倒れてきます。
ハ)その疲れ方がもう少し深くなると両足が両外方に開き倒れていきます。(大腿内側の筋肉が疲れている為に、精力減退で過労な人です。エネルギー不足になりやすい人ともいえます。無理をすると病気になります。よく電車の中で足を開いて座っている人がいるでしょう。その方も精力減退の方です。)
ニ)片方だけ倒れている人は、腰椎に異常がある人です。(腰が痛いと訴える人が多い。)
ホ)寝た時に足を上げて寝る人は、その側が疲れている人です。
ヘ)手を頭上に挙げて寝ている人。
胸部の疲れた人で、手を挙げることによって胸郭が開き、呼吸が楽になります。
ト)手を頭の後ろで組んだり、頭を押さえている人。頭の血液循環の悪い人で、無意識に循環を良くしています。片方だけ頭の下に敷いている人も同じです。
チ)胸の前で肘を曲げ、手は握っている人。
肝臓の疲れた人です。東洋医学としては、肝の臓と握ることに関係があるとされています。ちなみに手を開いて寝ている人は心臓が疲れている人です。
肝臓が悪くて入院している人は握っている人が多いです。
リ)腰の悪い方は膝を曲げて寝ます。
33.動作による健康チェック
イ)電車の中で吊革につかまって立っている姿
身体を捻じっている人は、身体の疲れを無意識に取っている人です。
(縄を編むと強さが出るのはそのためです。)
普通の人は吊革につかまって真っすぐに立っているでしょう。
ロ)電車で座って足を組む人や、オフィスの椅子に座って足を組んでいる人。
最初に元気な方の足を上に組みます。疲れてくると逆の足を上げて組みます。
寝た時に上げる足は疲れた側の足を上に乗せます。この様な人は相当疲れが酷い人です。
※座った時と寝た時の足の組み方は違います。
4.お腹の皺(しわ)を診る(王様のお腹)
お腹の皺
お腹を出して皺を見て下さい。左右つながっていますか?
3本の皺がつながって正中の縦線で王様の王と書ければ体のバランスが整っています。
5.生まれたての赤ちゃん
生まれたての赤ちゃんの皺を見て下さい。肩、肘、手首、身体、上半身、下半身、ソケイ部、膝、足首の皺が左右同じです。ソケイ部の皺の数が左右違っている子が先天性股関節脱臼で女の子に多くお母さんは注意して見て下さい。
6.こどもの健康法
① くすぐり療法
簡単な方法として、こどもをくすぐってみてください。こどもは自分の楽になる方向に逃げようとします。その逃げる動作の速さによって脳細胞の発達度がわかります。
a.すぐに逃げる子
⇒ 脳の発達が早い子
・・・2~3秒くすぐっては呼吸を整えて、2~3回くりかえして下さい。
頭が良いという事ではなく脳細胞の発達が早いという事です。
b.両腕を縮ませて固まる子
⇒ 脳の発達が遅い子
・・・どんどんくすぐりましょう。
② 乾布摩擦
コットンタオルなどのやわらかい布で腕や背中をさすってあげます。背中をさするときは抱っこして、擦ってください。赤くなったら効果が出ております。
③ 子供が急に熱を出した時
あおむけに寝かせ、あごを、左手の指3と4の間で押さえ、右手の掌であたまを抱えて、ゆっくりとこどもの頭を上の方へ引っ張ります。
急にひっぱったりせず、ゆっくりと20秒間くらい牽引すればいいでしょう。
・数分後熱が下がります。(確認してください)
④ 赤ちゃんの便秘の治し方
時計回りにお腹を20回ほどさすってください。次に右人差し指の横側を擦ってください。
(私の弟子は泣くほどさすりました。と報告が有りましたが、それはやりすぎです、気持ちの良い程度に擦ってやってください)⇒便がでます。
知恵熱について(ある勉強会で聞きました)
頭蓋骨の発達よりも、脳細胞の発達がはやいと摩擦が生じて知恵熱が出るそうです。ただし、頭が良い、悪いとは関係ありません。