【 執筆者様のご紹介 】

ニコニコ接骨院
院長 酒田 達臣

【記事内容】:
タイトル: 「接骨院の診察室で」
・問診と身体所見に基づく病態推論の進め方(実際の症例を取り上げて解説)
・紹介状の書き方と専門医受診までの段取り
・医師および他の医療従事者との連携について
・総合診療科的知識と技術の学び方
・診る側の心理と患者さんの心理
・陥りやすい間違え(ヒヤリ・ハット)
・人を救う仕事をするための心構えと哲学
・誰もが適切な医療を受けられる社会に向けて

【読者に伝えたいこと】

1995年に柔道整復師となりこれまでに様々な患者さんと出逢ってきましたが、その中で一つのことを痛感してきました。
それは「プライマリケア」と「医療連携」の大切さです。

「自分の業務範囲である“運動器の外傷”への施術に専念したい」とこちらは思っていても、現実には「そうでない患者さん」が必ず一定の割合で紛れ込んで来院されます。

これはどの診療科の医師も、その他の医療従事者も、医療に関わるすべての人が必ず経験することです。

そのとき私たちは何をすべきなのか。

「プライマリケア」を定義する言葉はいくつか示されていますが、私はこう考えています。

『目の前の患者さんが抱える病態を、自分の専門領域に関わらず、全診療科的視点と科学的な病態推論によって見つけ出すこと。

そして自分の範囲内の疾患に対して施術を施すとともに、範囲外の疾患が疑われるものについては該当する専門医に迅速に紹介することで、患者さんが適切な医療を受けられる機会をつくり出すこと。』

くも膜下出血、脳梗塞、脳腫瘍、脊髄腫瘍、悪性腫瘍、心不全などの重篤な病態から、感染症、自己免疫疾患、婦人科疾患、皮膚科疾患、精神科疾患…
あらゆる病態の患者さんが私たちの目の前に必ずやってきます。

多い年は年間500例の紹介状を専門医に書いてきましたが、そこで学ばせていただいたことをいろいろな角度から読者の皆様と共有し、一人でも多くの患者さんが少しでも早く救われるよう、皆様と共に頑張っていけたらと思っています。

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